クラフト・センター・ジャパンが砥部計画を開始したのは1963年のことだったが、それ以来一貫して砥部焼に携わり、デザインや絵付けをしてきたのが、工藤さんである。これは梅山窯、つまり企業での仕事。
一方、30年も前から、個人の窯として春秋窯をかまえ、さまざまな試みもしてきた。今回も出品されている、とびかんなで千点文をほどこした作品のような。
今いちばん新しい仕事は、ろくろで成型した磁土に、同じ磁土をアンフォルしたもの。アメリカのアヴァンギャルドが筆につけた絵の具をキャンヴァスにぶつけたような、水滴を振り撒いたような、文をつけた種類である。
そしてこれからは、白磁だ。さいわい愛媛は、世界でも有数の磁土を産する。これを用いて、形を極める。しかし、砥部焼伝統の染付は当然やめない。絵付けがあるものもないものも、工藤さんには同次元の仕事なのだ。共通する思いは、しっかりといいものを作ること。納得であった。





